太陽光発電システムの発電量の計算方法について。

太陽光発電 システムを設置した場合の発電量については、様々な要因が関係してきます。

まず最初は、太陽電池パネル(モジュール)についてです。パネルはシャープや京セラなど、数社が製造しています。

太陽光発電の資料を見ると、よく「3.78kw 180Wx21枚」のような表記があります。

これは、180W(ワット)の太陽電池パネルを、21枚設置すると、3.78kw(キロワット)の発電量が得られるという意味です。

この太陽光発電システムの出力に、システムの利用率や日数、時間などを考慮して計算した値が、年間の発電量になります。

単純計算する場合は、約1,000倍すると、標準的な年間の発電量が計算できます。
3.78kw × 1,000倍 = 3780kWh/年
* kWh(キロワットアワー)

ただし、この数値は太陽光発電システムを、「最適な条件」で設置した場合の発電量です。

太陽電池は、太陽光がエネルギー源です。同じ太陽光発電システムでも、設置した環境によって、発電量が変わります。

もちろん国によっても環境が違います。赤道に近い国もあれば、北極や南極に近い国もあります。広大な砂漠もあれば、熱帯雨林もあります。

日本国内だけ見ても、北は北海道から、南は沖縄まで、南北に数千キロも広がっています。

そのため、年間の気候は、各地域で大きな差があります。年間を通して晴れの日が多い地域や、逆に雨の多い地域など様々です。

たとえ同じ地域でも、住宅によって、屋根の向きや傾斜が異なります。周りにビルなどの高い建物があると、日陰ができるため、発電量が減ることもあります。

つまり同じ太陽光発電システムを設置しても、環境が異なれば、発電量も異なるということです。

太陽光発電システムの発電量を計算する時には、設置する地域の年間の天候や、屋根の向き、傾き、周囲の建物の有無など、いろんな要因を考慮しなければなりません。

太陽電池自体も長期間使っていると、多少劣化しますので、新品に比べると出力が落ちます。また周辺機器の劣化の影響もあります。

一番良いのは、あなたの近所で、太陽光発電システムを導入している人の話を聞くことです。

実際に発電データを見せてもらえると、あなたの家に設置した場合の発電量を予測する目安となります。同時に経済的なメリットもわかります。

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