発電量が消費電力より多くなれば、電気が余ります。この余った電気のことを、「余剰電力」といいます。
余剰電力は電力会社に売ることができます。これを「売電」といいます。
電力会社への売電は、電線を通じて行なわれます。どれだけ売電されたかも機器でわかるので、あなたは特に何もする必要はありません。
昼間でも、天気が悪ければ、発電量より消費電力のほうが多くなる場合があります。
気温が高くなると、太陽電池モジュールが熱くなり、発電量が落ちます。また日影の影響も大きいです。
もし電力が足りなくなれば、電力会社から電気を買うことができます。これを「買電」といいます。
普通の家庭は、電気を使うだけですから、買電だけ行なっていることになります。
太陽光発電システムを導入した家庭では、買電と売電の差で電気料金が決まります。買電のほうが多ければ料金を支払い、売電のほうが多ければ、料金を受け取ることができます。
(通常は差額を支払うことが多い)
気になるのは、売電の価格ですよね。
現在は、どの電力会社も、売電と買電は同じ価格に設定されています。つまり、支払っている電気料金と、同じ価格で買い取ってくれるということです。
電気料金は、電力会社によって異なります。また同じ電力会社でも、電気料金の契約メニューによって、かなり料金が違ってきます。
詳しくは、お住まいの地域にある電力会社のホームページをご覧ください。
ここで重要なポイントがあります。売電価格が電気料金と同じということは、電気料金の契約メニューを、最適なプランに変更することで、売電価格をコントロールできるのです。
一般家庭では、「従量電灯」で契約されていることが多いです。これは電気の使用量で料金が決まる契約メニューです。
他にも、時間帯によって電気料金が変わるメニューが用意されています。基本的に電力は、昼間は需要が増えるため高く、逆に深夜は安いです。
・午前11時から午後5時までは高い
・午後11時から翌朝の午前7時までが安い
ということは、電気料金の高い昼間にたくさん売電して、あなたの自宅で使用する電気は、電気料金の安い深夜にすることで、「差額」が増えることになります。
この差額が利益ということになります。
太陽光発電システムを導入した家庭では、省エネ意識が高まり、電気料金の安い時間帯に活動するなど、生活スタイルを工夫することが多いようです。
すると、さらに売電が多くなるという好循環になります。