太陽光発電を導入する時のチェックポイントについて。

太陽光発電 システムを導入する時に、あらかじめ検討しておいたほうが良いチェックポイントについて、まとめておきます。

日本製の太陽電池パネル(モジュール)は、シャープや京セラなど、数社が製造しています。各社の太陽電池パネル自体の性能には、それほど差は無いといわれています。

太陽電池パネルは、発電量、形状、大きさによって、様々な種類があるので、あなたの屋根に合ったものを選ぶことになります。

次は太陽電池の定格出力についてです。定格出力は JIS で定められた基準で計算されています。(セル表面温度25℃、AM1.5、日射量1000W/m2)

*AM(Air Mass:エアマス) 太陽光の大気通過量のこと

セル表面温度が 25℃で計算されていますが、実際には太陽電池パネルの温度は、かなり高くなります。温度が1℃上昇すると、約0.5%低下すると言われています。

夏場には、設置した太陽電池パネルの温度は、80℃くらいまで上昇します。単純計算ですが、効率が 30% 近く落ちることがわかります。

80℃ - 25℃ = 55℃
55℃ × (-0.5%) = -27.5%

また、太陽電池パネルの周辺装置である、接続箱やインバーター(パワーコンディショナー)、電線の影響も受けるので、実際の出力は、70%前後だと考えていたほうが無難です。

もちろん、条件が悪い場合は、60%台のこともあるし、良ければ70%を上回ることもあります。

他にも、天候、取り付けの方角、角度、周囲の環境(高い建物や影)、風などにも影響されます。

太陽電池パネルの年間発電量は、単純計算では、以下のようになります。
180W(ワット) × 21枚 = 3.78kw(キロワット)
3.78kw × 1,000倍 = 3780kWh/年

地域によっては、1,000倍 を下回ることもあるので、目安とお考えください。

大体の発電量がわかったところで、今度はあなたの家庭には、どれくらいの規模が適しているか考えてみましょう。

4人家族の年間の電力使用量は、 3360kWh と言われています。これにあなたの家族構成や、生活スタイルを考慮して、年間の電力使用量を予測します。

一番簡単なのは、電力会社から毎月届く、「検針票」を見ることです。検針票には電気の使用量が記載されているので、1年間分を合計するとすぐにわかります。

しかし、電気の使用量は、年々増える傾向にあるし、年によって差があります。できれば 2~3年分を調べてみたほうが確実です。

あなたの家庭の年間電気使用量に、今後増えると思われる分をプラスして、太陽光発電システムの規模を検討することになります。

自家消費分を、全て発電でまかないたいのであれば、大きな規模が必要だし、50~60%程度でかまわなければ、小さな規模で済みます。

業者が出した計算だけでなく、自分でも計算してみることが大事です。もし大きな差がある場合は、計算の元になっている数値に違いがあるかもしれないので、確認してみましょう。

あと、太陽光発電システムは、かなり重量があるので、あなたの家の屋根の耐久性も考慮する必要があります。設置後の雨漏りの問題もあるようです。

システムの保証はもちろんですが、施工に関する補償がどうなっているのか、事前に確認しておくことが重要です。

ちなみに太陽光発電システム自体の保証は、10年が一般的なようです。実際の耐用年数は20~30年くらいは持つのではと言われています。

パワーコンディショナーなどの消耗品は、交換が必要な場合もあるので、その費用も計算に入れておくとよいでしょう。

太陽光発電システムを設置した後のメンテナンスについても、しっかり確認しておいたほうがよいと思います。

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