蓄えた水素は、燃料電池のエネルギー源として使うことができます。
太陽光発電システムは、光エネルギーを直接電気エネルギーに変換できますが、蓄電の機能がありません。
そのため、発電した電気は、
・直ぐに利用する
・バッテリー(蓄電池)に蓄える
・電力会社の送電線網に送る
というのが一般的です。
しかし、太陽光発電システムで発電した電気を利用して、水から水素を作ることで、ボンベに貯蔵でき、利用範囲が広がります。ボンベなら輸送することもできます。
その仕組みを理解できる教材として、「燃料電池実験キット」があります。
燃料電池実験キットには、太陽電池が付いています。太陽電池で発電した電気を使って、電気分解器で蒸留水を水素と酸素に分解します。
生成した水素は、貯蔵タンクに蓄えることができる仕組みになっています。
この水素貯蔵タンクは、別売の燃料電池で動くミニカーに載せて、実際に走らせることができます。
このように、燃料電池自動車の構想の縮図を学ぶことができる教材になっています。
電気分解については、学校の理科の時間に学びましたね。水を電気分解すると、水素と酸素に分かれ、水素を燃やすと、水になります。その原理を上手く利用しているわけです。
太陽光発電と電気分解を組み合わせることで、環境にやさしいクリーンなシステムが作れます。
また、電気分解以外にも、太陽光と光触媒を使って、水素を生成する方法もあります。